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Adobe Windows プリンタ・ドライバを使用した PostScript 出力ファイルを印刷する場合の改行の問題を避けるには,次の手順に従ってください。
3.5 Microsoft Windows PSCRPT ドライバを使用した印刷
Microsoft Windows アプリケーションから Microsoft PSCRPT.DRV ドライバを使用して正しく印刷するには,次の手順に従ってください。
LandscapeOrient=270 CtrlD=0 |
この手順により,多くのプリンタに印刷可能な PostScript 文書を作成することができます。
印刷に失敗した PostScript 文書を再作成することができず,印刷に失敗したプリンタで印刷に失敗した PostScript 文書を印刷しなければならない場合は,プリント・ジョブを変更して,認識されない PostScript 命令を無視するようにしてください。プリント・ジョブの変更についての詳細は,
第 5.6 節 を参照してください。
3.6 Network Printer Setup ユーティリティの使用
Network Printer Setup ユーティリティを使用すると, PC ユーザは PATHWORKS を経由して Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS オプションを使用することができます。このユーティリティにより, PATHWORKS サーバがホストしているネットワーク・プリンタ上で,用紙の片面に 2 ページあるいは 4 ページの印刷あるいは複数の部数の印刷などのオプションを設定することができます。
3.6.1 ソフトウェア要件
Network Printer Setup ユーティリティは, PATHWORKS バージョン 4.0,5.0,5.1 サーバで動作します。
Network Printer Setup ユーティリティは, Windows Help を持つ Windows ユーティリティ (PRINTOPT.EXE) および DOS ユーティリティ (PRINTSET.EXE) として提供されています。 このユーティリティのファイルは,次のところに置かれています。
SYS$COMMON:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS.NETPRINT]NETPRX11.ZIP |
このユーティリティのインストレーションおよび使用法については,同一ディレクトリに置かれている README.TXT ファイルの指示に従ってください。
このユーティリティは PATHWORKS ユーザに使用可能ですが,正式なサポート製品ではありません。 |
Network Printer Setup ユーティリティは PATHWORKS サーバの省略時のオプション値を設定し,ネットワーク接続されたプリンタに出力されたすべてのジョブに適用されます。たとえば,このユーティリティを使用して省略時の部数,省略時の印刷方向,省略時のページ・オプションを設定することができます。
異なるプリンタ接続は,異なる省略時の設定値を持っている可能性があります。このユーティリティを使用して省略時の設定値を設定した後, Windows アプリケーションからの直接印刷, DOS アプリケーションからの直接印刷,ネットワーク・プリンタ・ポートへのファイルのコピーのいずれかの方法により,そのプリンタを通常使用するプリンタとして使用してください。
Network Printer Setup ユーティリティを使用して指定可能なオプションのいくつかは, Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS ソフトウェアで制御される PostScript プリンタだけでサポートされています。たとえば,NUMBER_UP は Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS ソフトウェアの機能です。
一部のプリンタには複数の給紙トレイがあります。 OHP 用紙や封筒,通常の用紙など,常に複数の種類の用紙をプリンタに装着しておきたい場合には,この機能を使用することができます。
一部のプリンタでは,手差しトレイや封筒トレイなどの特殊なトレイがサポートされます。プリンタでサポートされる給紙トレイを表示するには, HELP PRINT_PARAMETER INPUT_TRAYコマンドを入力し,使用しているプリンタについて説明する項目を選択してください。
プリント・ジョブで使用する用紙が装着された給紙トレイを選択するには, PRINTコマンドにINPUT_TRAYパラメータを指定します。
次の例を参照してください。
$ PRINT/PARAMETERS=INPUT_TRAY=TOP MYFILE.PS |
一部のプリンタでは,複数の給紙トレイはサポートされません。このようなプリンタに対してプリント・ジョブで /PARAMETERS=INPUT_TRAYを指定した場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。
NOINPTRAY, INPUT_TRAY selection not supported for printer-name |
特定のプリンタで誤った給紙トレイを選択すると,プリント・ジョブは終了します。プリンタでサポートされない給紙トレイを指定した場合には,次のエラー・メッセージが表示されます。
INTRAYNOTSUP, No tray-name on printer-name |
一部のプリンタはオプションの給紙トレイを持っています。プリンタで現在使用できないオプションの給紙トレイを指定した場合,そのジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
INTRAYNOTAVL, No tray-name is installed on printer-name |
必要な用紙が装着された給紙トレイを指定するには, INPUT_TRAYパラメータを使用します。
用紙サイズを指定するには,SHEET_SIZEパラメータまたは PAGE_SIZEパラメータを使用します。
$ PRINT/QUEUE=PS40$A14/PARAMETERS=(SHEET_SIZE=A4,INPUT_TRAY=TOP) FILE.PS |
給紙トレイと用紙サイズの両方を指定した場合に,指定した給紙トレイに要求した用紙サイズが装着されていなければ,ジョブは印刷されません。給紙トレイと用紙サイズが一致しない場合には,プリント・ジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
SIZNOTRAY, paper-size size medium is not in the tray-name tray in printer-name |
あるいは,次のエラー・メッセージが表示されます。
SIZNOTRAY, A4 size medium is not in the TOP tray in PS40$A14 |
手差しトレイはINPUT_TRAY=MANUAL_FEEDパラメータで選択します。 SHEET_SIZEパラメータまたはPAGE_SIZEパラメータを使用して用紙サイズを指定しなければなりません。次の例を参照してください。
$ PRINT/QUEUE=PS40$A14/PARAMETERS=(SHEET_SIZE=A4,INPUT_TRAY=MANUAL_FEED) FILE.PS |
手差しトレイを指定したプリント・ジョブに対して, SHEET_SIZEパラメータと PAGE_SIZEパラメータのいずれも指定しなかった場合には,プリント・ジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
NO_SHEET_SIZE, Sheet_size must be specified for Manual_Feed |
手差しトレイを指定した場合には,ジョブ・セパレータ・ページはプリンタの省略時の給紙トレイに装着されている用紙に印刷されます。その後,ファイルを印刷するために手差しトレイに変更されます。
4.1.3 封筒トレイの使用
ENVELOPE_FEEDER給紙トレイを指定する場合には,SHEET_SIZEまたは PAGE_SIZEパラメータに用紙サイズを指定しなければなりません。封筒トレイを使用するプリント・ジョブに対して用紙サイズを指定しなかった場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。
NO_SHEET_SIZE, Sheet_size must be specified for Envelope_Feeder |
一部のPostScriptプリンタには複数の排紙トレイがあります。
使用しているプリンタで使用できる排紙トレイを表示するには, HELP PRINT_PARAMETER OUTPUT_TRAYコマンドを入力し,そのプリンタを説明する項目を選択してください。
これらのプリンタで印刷されるプリント・ジョブの排紙トレイは, PRINTコマンドにOUTPUT_TRAYパラメータを指定することにより選択することができます。
次の例を参照してください。
$ PRINT/PARAMETERS=OUTPUT_TRAY=SIDE MYFILE.PS |
サポートされない排紙トレイを選択した場合には,プリント・ジョブは印刷されますが,別の排紙トレイに出力され,次のメッセージが表示されます。
TRAYSUBST, Output will be delivered to the output-tray tray on printer-name |
あるいは,プリント・ジョブが終了し,次のメッセージが表示されます。
NOOUTTRAY, OUTPUT_TRAY, tray-name, not supported on printer-name |
一部のプリンタはオプションの排紙トレイを持っています。プリンタで現在使用できないオプションの排紙トレイを指定した場合,類似したトレイが存在している場合はそのトレイに印刷されます。類似したトレイが存在していない場合は,そのジョブは終了し,次のエラー・メッセージが表示されます。
OUTTRAYNOTAVL, No tray-name is installed on printer-name |
プリンタの排紙トレイをマニュアル操作で選択した場合, OUTPUT_TRAY パラメータを使用してトレイを変更することはできません。プリンタ上のコントロール・パネルを使用して排紙トレイを選択しなければなりません。排紙トレイの選択についての詳細は,各プリンタのオペレータ・ガイドを参照してください。
この種のプリンタに対してOUTPUT_TRAYパラメータを指定する場合には,適切な排紙トレイをマニュアル操作で確実に選択してください。排紙トレイをマニュアル操作で選択しなかった場合には,プリント・ジョブは終了し,次のメッセージが表示されます。
OUTTRAYMISMATCH, Printer printer-name output tray setting does not match requested output-tray on printer-name |
章 | 内容 |
---|---|
第 5 章 | PostScript ファイルの印刷 |
第 6 章 | ANSI ファイルの印刷 |
第 7 章 | DDIF イメージ・ファイルの印刷 |
第 8 章 | PCL ファイルの印刷 |
第 9 章 | Proprinter ファイルの印刷 |
第 10 章 | LIST データ・タイプを使用した印刷 |
第 11 章 | 高度なページ・レイアウトの使用 |
第 12 章 | レイアップの使用 |
第 13 章 | フォームの使用 |
第 14 章 | セットアップ・モジュールの使用 |
第 15 章 | ファイル・セパレータ・ページの指定 |
第 16 章 | 出力のホチキス止め |
第 17 章 | 問題のデバッグのためのエラー・ハンドラの使用 |
第 18 章 | プリンティング・エラーのトラブルシューティング |
アプリケーションで作成した PostScript ファイルは,プリンタの PostScript インタプリンタの状態を変更します。 DECprint Supervisor ソフトウェアでは,プリント・ジョブ内の各ファイルに対してではなく,プリント・ジョブごとにプリンタの状態をクリアします。したがって,アプリケーションのプロローグやフォントを含むデータ・ファイルなど,最初から同時に印刷する予定のファイルは正しく印刷されます。しかし,相互に無関係な複数のファイルを含むプリント・ジョブでは,ファイルを印刷した後のプリンタの状態が後続のファイルの印刷に悪影響を与える可能性があります。
この結果,PostScriptエラーが発生したり,文書の印刷結果が期待しないものとなる可能性があります。複数のPostScriptファイルを印刷する場合や, PostScriptファイルを2部以上印刷しなければならない場合には,別々のプリント・ジョブとしてキューに登録してください。
5.2 テキストおよび PostScript を含むファイルの印刷
DECprint Supervisor ソフトウェアはファイルの先頭のテキスト・ファイルに続く PostScript データを検出することができます。これは,電子メッセージ・システムで PostScript ファイルを受信した場合など, PostScript ファイルの前にテキストが置かれているものを印刷する際に有用です。
たとえば,ANSI テキストを作成するソフトウェア・ユーティリティでメッセージを受信し,そのメッセージに PostScript ファイルが含まれている場合は,データ・タイプを指定することなくそのファイルを印刷することができます。
5.3 プリンタ固有の PostScript ファイルの作成
各 PostScript プリンタには,標準 PostScript 言語として定義されていないオペレータが格納されています。各 PostScript プリンタ固有の PostScript 言語の拡張機能については,各プリンタのマニュアルを参照してください。
PC および Macintosh システムで動作する,市販されている多くのアプリケーションおよびプリンタ・ドライバを使用した場合,プリンタ固有の拡張機能に依存したプリンタ機能を指定することができます ( 第 3.3 節 を参照)。たとえば,特定のプリンタの上段給紙トレイを使用する PostScript ファイルを作成することができます。そのファイルを別のタイプのプリンタに印刷しようとした場合,別のトレイに印刷される可能性がありますし,印刷に失敗する可能性もあります。
5.4 識別されない PostScript オペレータ・エラーの解決方法
プリンタで定義されていない PostScript 拡張オペレータを使用したファイルを印刷した場合には,次のエラー・メッセージが出力されます。
%DCPS-W-UNDEF, undefined: Name not known - offending command is operator |
operator は,プリンタで識別できない PostScript 拡張オペレータです。
この問題は,次のいずれかの方法で解決することができます。
プリンタ・タイプに依存しない文書を作成する場合は, PostScript ファイルを作成するために使用するアプリケーションが Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS ソフトウェアで指定する PRINT パラメータと矛盾していないことを確認してください。できるだけ PostScript 文書が汎用的なものとなるように,オプションの設定を行ってください。
次の手順に従って,広範囲の各種プリンタで印刷可能である汎用的な文書をアプリケーションで作成するようにしてください。
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