本書は,日本語EVEを使用して,簡単な文章編集ができるようになることを目的と したマニュアルです。
本書は,日本語EVEを初めてご使用いただく方を対象に,起動から終了までの一連の流 れ,日本語入力に必要な基本事項などについて説明する入門書です。
また,本書では,複文節変換,文節の拡大/縮小,記号や罫線の入力などについて も説明していますので,日本語EVEの基本操作に慣れた方が,さらに便利な機能を知り たい場合にも使用することができます。
本書は3部の編と2つ付録から構成されています。
| 第I部 | 入門編 | |
| エディタの初心者を対象に,起動→入力→終了という一連の流れ, かな漢字変換の方法など,日本語入力に必要な基本事項について説明します。 | ||
| 第1章 | 日本語EVEのセットアップ,および起動の方法について説明します。 | |
| 第2章 | ローマ字漢字モードでの入力の方法について説明します。 | |
| 第3章 | カナ漢字モードでの入力の方法について説明します。 | |
| 第4章 | TAROキーパッドでの漢字変換について説明します。 | |
| 第5章 | 入門編のまとめの練習問題です。 | |
| 第II部 | 実践編 | |
| 複文節変換,文節の拡大/縮小,入力文字の修正方法など,エディタに慣れた ユーザが日本語入力を行う際に,便利な機能について説明します。 | ||
| 第6章 | TAROキーパッドでの文章の変換について説明します。 | |
| 第7章 | TAROキーパッドでの文節の拡大/縮小について説明します。 | |
| 第8章 | TAROキーパッドでの訂正の方法について説明します。 | |
| 第9章 | 半角英数字モードでの入力について説明します。 | |
| 第III部 | 応用編 | |
| 記号,コード,罫線など,文書作成に便利な機能について説明します。 | ||
| 第10章 | 記号モードとコード・モードでの入力について説明します。 | |
| 第11章 | 罫線機能の使い方を説明します。 | |
| 第12章 | 応用編のまとめの練習問題です。 | |
| 付録 A | 変換キーについてまとめてあります。 | |
| 付録 B | 変換対応表を記載してあります。 | |
日本語EVEは, 日本語OpenVMSオペレーティング・システムの上で使用できるエディタです。 日本語EVEを使えば,手紙やレポートなど, いろいろな種類のファイルを簡単に編集することができます。
日本語EVEでは,5つの変換キーパッドが用意されていますが,本書ではその中から, TAROキーパッドを使用した日本語入力について説明します。
TAROキーパッドでは,"一太郎Ver.3 "(+)の漢字変換キーパッドに似た変 換方法を提供しています。
+ 一太郎は,株式会社ジャストシステムの商標です。
日本語EVEを初めて使用するユーザを対象としたマニュアルです。日本語EVEを使っ た,基本的な編集操作を習得することを目的としています。
日本語EVEエディタを使用したことのあるユーザを対象とした,リファレンス・マ ニュアルです。日本語EVEコマンドの使い方,日本語EVEの初期化の方法や拡張方法な どについて説明した解説書です。
キーボードには,4つのキー・グループがあります。キー・グループは機能によっ て,次のように分かれています。
キーボードの左側の部分。英数字,記号,カタカナと句読点が含まれています。
メイン・キーパッドのとなりにあるキーパッド。矢印キー ([↑],[↓],[→],[←]) と [Find],[Select]キーなどのエディタ・キーが含まれています。
キーボードの右側にある数値キーパッド(KP0〜KP9など)。
キーボードの上部に並んでいるキー([F6]〜[F20])。
メイン・キーパッドの主なキーについて説明します。
改行するときに押します。また,ある特定の動作が終了したことをシステムに知ら せる役割もあります。
キーの上段に書かれた文字(アルファベットの大文字,特殊記号など)を入力する ときは,[Shift]キーを押しながら,該当するキーを押します。
このキーを押すと,キーボードの上部にあるLock表示ランプが点灯します。この状 態でアルファベット・キーを押すと,その大文字が表示されます。もう1度[Lock]キー を押すと,Lock表示ランプが消え,この状態でアルファベット・キーを押すと小文字 が表示されます。
かな入力するときに使います。このキーを押すと,かな入力モードとなり,キーボー ドの上部にあるカナ表示ランプが点灯します。もう1度[カナ]キーを押すと,ローマ字 入力モードに戻り,カナ表示ランプが消えます (カナ表示ランプが付いていないキー ボードもあります)。
かな漢字変換など,特定のキーに割り当てられた機能を実行させるときに使用しま す。通常このキーを押しながら,他のキーを同時に押して使います。
カーソルの左側の文字を1文字消去します。
カーソルを次の(指定された)タブ位置まで移動します。
本書では下記の表記法を使用します。
| 表記法 | 意味 |
|---|---|
| $ | システム・プロンプト。ドル記号 ($)は,システムのコマンド・レベルのプロンプトを示します。 実際のプロンプトは,画面の左に表示されます。 |
| KP0〜KP9 | 補助キーパッドの数字キーを指します。 |
| [Enter] | 補助キーパッドの右下にある[Enter]キーを指します。 |
| [PF1]〜[PF4] | 補助キーパッドの1番上に並んでいるキーを指します。 |
| [F6]〜[F20] | キーボードの上部にあるファンクション・キーを指します。 |
| [Ctrl/A] [Ctrl-A] [ctrl_A] | [Ctrl]キーと文字キーの[A]を同時に押します。大文字/小文字の区別はなく, また,[かな]キーが押されていても関係ありません。 |
| [PF1] + [A] | [PF1]を押した後に[A]を押します。同時に押す必要はありません。 |
| 太字 | 文中の太字のコマンド名は, 日本語EVEコマンドを示します。日本語EVEコマンドは, [Do]キーを押すと表示されるCommand:プロンプトに対して入力します。 |