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次の形式で装置情報を入力してください。
"IP_RAWTCP/address:port" |
address は,名前表記あるいは数値表記による NIC,プリント・サーバ,ターミナル・サーバの IP アドレスです。
port は,ネットワーク装置の raw TCP ポート番号です。使用するポート番号については, NIC,プリント・サーバ,ターミナル・サーバの IP アドレスのドキュメントを参照してください。 表 3-2 に,よく使用されるいくつかの装置に対するポート番号を示します。
20nn | DECserver ターミナル・サーバ,"nn"は物理ポート番号 |
2501 | DIGITAL LN17ps および DIGITAL Laser Printer LN17+ps |
Emulex NICs | |
3001 | DIGITAL Laser Printer LN15 および LN15+ |
DIGITAL RapidPrint 500 プリント・サーバ | |
6869 | Compaq Laser Printer LNC02 |
DIGITAL Laser Printer LN20, LN40 および LNC02 | |
9100 | Compaq Laser Printer LN16, LN32 および LNM40 |
GENICOM Intelliprint mL,LN および microLaser プリンタ | |
GENICOM RapidPrint MPS100 プリント・サーバ | |
HP LaserJet プリンタ | |
IBM InfoPrint プリンタ | |
Lexmark C,Optra S,Optra T および W シリーズ・プリンタ | |
Tektronix Phaser プリンタ | |
Xerox DocuPrint N プリンタ | |
HP JetDirect,Lexmark および XCD プリント・サーバ |
たとえば raw TCP/IP プリンタについては,次のいずれかで指定することができます。
"IP_RAWTCP/lnm40.my.org:9100" "IP_RAWTCP/8.9.10.11:9100" |
プリンタに間違ったポート番号を指定した場合, DCPS はそのプリンタと通信することができません。しかし,プリンタのビジー状態あるいはオフライン状態などとの区別ができないため,ポート番号が間違っていることは通知されません。 |
シリアル・プリンタについては,次の形式を使用してください。
プリンタの接続形態 | 形式 | 説明 |
---|---|---|
ローカル・シリアル・ライン | "SERIAL/T xyn" | x はプリンタのタイプ・コード, y はコントローラ名, n はホスト・システムのユニット番号です。 |
LAT ポート | "SERIAL/LTA n" | n はホスト・システムのユニット番号です。 |
SET TERMINAL および SET DEVICE コマンドは,シリアル・プリンタのプリンタ名を変換します。コマンドがプリンタ名を変換しないように,プリンタ名の前にアンダースコア (_) を付けてください。 |
次の形式で装置情報を入力してください。
"IP_CPAP/address" |
address は,名前表記あるいは数値表記のいずれかの形式による DIGITAL PrintServer プリンタの IP アドレスです。
たとえば PrintServer TCP/IP ノードは,次のいずれかで指定することができます。
"IP_CPAP/garmnd.dsg.dec.com" "IP_CPAP/16.128.144.11" |
3.3.2.4 DECnet ネットワークを使用した PrintServer プリンタである場合
次の形式で装置情報を入力してください。
"DECNET/nodename" |
address は, DIGITAL PrintServer プリンタの DECnet ノード名です。
たとえば PrintServer DECnet ノードは,次のように指定することができます。
"DECNET/GARMND" |
3.3.2.5 AppleTalk ネットワークを使用したプリンタである場合
AppleTalk ネットワークに接続されたプリンタを,プリンティング・システムに組み込むことができます。 AppleTalk プリンタをネットワークで共有するには, DCPS キューが起動されているノードで PATHWORKS for OpenVMS (Macintosh) ソフトウェアを稼動しておかなければなりません。
次の形式で装置情報を入力してください。
"APPLETALK/printername@zone@type" |
printername だけが必要である場合, P2 の情報は "APPLETALK/printername"となります。
AppleTalk プリンタは,次のいずれかの形式で指定することができます。
"APPLETALK/Paul's Printer" "APPLETALK/Paul's Printer@MRO" "APPLETALK/Paul's Printer@MRO@LaserWriter" |
標準装置制御ライブラリの名前は DCPS$DEVCTL です。このパラメータを指定しなかった場合には,この DCPS$DEVCTL が省略時のライブラリ名として使用されます。装置制御ライブラリの作成および装置制御ライブラリ論理名の定義についての詳細は, 第 7 章 を参照してください。
3.3.4 キューに対する省略時の PRINT コマンド・パラメータの割り当て (P4)
キューに対応させて省略時の PRINT コマンド・パラメータを指定することができます。任意の PRINT パラメータをキューに対応させることができます。特定のキューにプリント・ジョブを出力する際に, PRINT コマンド行に異なるパラメータ値を指定していない場合は,省略時の PRINT パラメータが使用されます。 PRINT コマンド行で指定されたパラメータ値は,省略時のキュー・パラメータを無効とします。
次の例に示すように,省略時の PRINT パラメータは引用符で囲んでください。
$ @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - 2UP - ! P1 - Execution queue name "SERIAL/TTB4:" - ! P2 - Interconnect protocol/Device name DCPS_LIB - ! P3 - Logical name for library(ies) "SIDES=2" ! P4 - Default queue parameters |
DECprint Supervisor の PRINT パラメータの優先順位
PRINT コマンドの /PARAMETERS 修飾子によって設定されるパラメータは,キューに対して設定された省略時の値より優先されます。 DECprint Supervisor は,次に示す優先順位に従って省略時のパラメータ値を使用します。
DATA_TYPE=AUTOMATIC
INPUT_TRAY=プリンタ固有の値1
LAYUP_DEFINITION=省略時のレイアップ定義ファイルなし
MESSAGES=NOMESSAGES
NUMBER_UP=0
OUTPUT_TRAY=プリンタ固有の値1
PAGE_LIMIT=制限なし
PAGE_ORIENTATION=PORTRAIT
PAGE_SIZE=(SHEET_SIZE と同じ)
NOPUNCH
SHEET_COUNT=1
SHEET_SIZE=プリンタ固有の値1
SIDES=プリンタ固有の値1
STAPLE=NONE
TAB=NOTAB
一部のパラメータ値はプリンタ・ハードウェアによって制御され, DECprint Supervisor ソフトウェア以外の手段によって設定されます。 DIGITAL PrintServer プリンタは PrintServer ソフトウェアの影響を受けます。その他のプリンタは,プリンタ制御パネルあるいはスイッチによって制御されます。
3.3.5 省略時のキュー属性の指定 (P5)
省略時のキュー属性に追加する値あるいは上書きする値を指定することができます。これらの修飾子の設定には,INITIALIZE/QUEUEコマンドを使用しないで,キュー定義に記述してください。
省略時の設定では,プリンタ・スタートアップ・コマンド・プロシージャは次の INITIALIZE/QUEUEコマンドの修飾子を使用してプリント・キューを作成します。
/DEFAULT=(FORM=MYFORM,NOFEED) |
/DEFAULT 修飾子を指定する場合は, FORM キーワードと NOFEED キーワードを必ず指定してください。これらのキーワードを指定しないと,値はOpenVMSの省略時の設定に戻され, DECprint Supervisor ソフトウェアとの互換性がなくなります。
キュー定義に複数の修飾子を指定する場合は,値を引用符で囲むようにしてください。 |
OpenVMS システムに直接接続されているシリアル・プリンタの通信速度を設定することができます。このパラメータがブランクの場合,省略時の設定は 9600 ボーです。通信速度を変更するには,ヌル文字列 ("") の代わりに "19200" のように指定します。ネットワーク接続を使用するプリンタについては,このパラメータは無視されます。
3.3.7 キューに対する SET DEVICE 修飾子の指定 (P7)
キューに対する SET DEVICE コマンドの修飾子を指定することができます。たとえば,プリンタでエラー・ログ機能を有効にする場合は,次の文字列を指定します。
"/ERROR_LOGGING" |
上記の設定により,プリンタから通知されるすべてのエラー・メッセージはエラー・ログ・ファイル SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS に記録されます。このファイルは ANALYZE/ERROR コマンドを使用して読むことができます。
このパラメータはシリアル・プリンタに対してのみ有効です。
3.3.8 キュー初期化時の SET VERIFY の有効化 (P8)
DCPS$EXECUTION_QUEUE.COM コマンド・プロシージャに対して SET VERIFY コマンドを有効にすることができます。ログ・ファイルのサイズとコンソール・ログのサイズを節約するために,省略時の設定は NOVERIFY です。 p8 の値が 1 の場合は SET VERIFY が有効となり,プリンタ・スタートアップ・ファイルの問題を特定するために役立ちます (SET [NO]VERIFY コマンドについての詳細は,『 OpenVMS DCL Dictionary 』を参照してください)。
1 これらの設定はプリンタの PostScriptインタプリタの設定に応じて異なります。 |
数多くの方法で, DCPS プリント・シンビオントおよび対応する実行キューの動作を変更することができます。いくつかの方法については,この節に記述されています。その他のオプションについては,変更方法の一般的なガイドライントとともに 付録 B に一覧されています。いくつかのカスマイズはすべての DCPS キューに適用され,その他のカスタマイズは特定のキューにだけ適用されます。
3.4.1 マルチストリーム・プロセスとしての DCPS の稼動
DCPSの様々な機能を実装するために DECthreads を使用しています。DECthreadsを使用するプロセスは実行できるスレッドがないか定期的に判断します。ジョブが1つも印刷されていない時でも,実行できるスレッドがないかどうかを確かめるため DCPSプロセスは動作します。システム上に多くのDCPSキューが存在する場合は,すべてのプロセスのスケジューリングと定期的な動作が非常に大きくCPU時間を消費する可能性があります。この問題は,DCPSをマルチストリーム・プロセスとして実行し,稼動させなければならないシンビオント・プロセスの数を削減することによって解決できます。
マルチストリームを稼動している場合, 1 つの DCPS プロセスは複数の DCPS 実行キューを稼動することができます。現在のすべてのプロセスが指定されたキュー ("ストリーム") の最大数をサポートしている場合を除き, DCPS プリント・キューが起動されるたびに新しい DCPS プロセスが起動することはありません。 DCPS シンビオント・プロセスがサポートするキューの数は,そのプロセスが起動される場合の論理名 DCPS$MAX_STREAMS の値によって決定されます。
DCPS は, DCPS シンビオント・プロセス当たり最大 32 実行キューをサポートするように構成することができます。 DCPS シンビオント・プロセス当たりのキューの数の指定には,論理名 DCPS$MAX_STREAMS が使用されます。この論理名を定義するには, DCPS$STARTUP.COM ファイル (テンプレートが DCPS$STARTUP.TEMPLATE として提供されています) に次のコマンドを記述し,プロセス当たりに使用するキューの数を代入してください。論理名を定義しない場合, DCPS はただ 1 つの実行キューをサポートします。
$ DEFINE /EXECUTIVE_MODE /SYSTEM DCPS$MAX_STREAMS max-number |
DCPS$STARTUP.COM ファイルを実行してこの論理名を定義し, DCPS をマルチストリーム・プロセスとしてキューを起動します。
DCPS プロセスは,そのプロセスに対応しているすべてのキューが停止した場合にかぎり終了します。
3.4.1.1 マルチストリームを稼動している場合のプリント・キューの管理
OpenVMS キュー・マネージャは,シンビオント・プロセスの作成および停止のタイミングを制御します。一般的に,新しい DCPS シンビオント・プロセスは,既存のすべての DCPS シンビオント・プロセス内に未使用のストリームがない場合に作成されます。
1 つの DCPS シンビオント・プロセスがサポートするプリント・キューは,キューが起動された順番,およびその後のキューの停止 ( STOP /QUEUE /RESETあるいは STOP /QUEUE /NEXT) ならびにキューの起動 ( START /QUEUE) によって決定されます。 DCPS は,キューのプロセス ID を識別する 1 つの論理名を定義します ( 第 5.8 節 )。この論理名を使用して,そのキューをサポートしているプロセスおよび同一プロセスでサポートされている 1 組のキューを判定することができます。
あまり発生することではありませんが,同一プロセスでサポートされるキューであるために, 1 つのキューで発生する問題が別のキューに存在する問題の結果である場合があります。問題を特定するには,1 つのキュー上の 1 つのジョブの状態を調べるだけでは十分ではありません。その DCPS プロセスでサポートされているすべてのキュー上の第 1 ジョブの状態を調べる必要があります。
DCPS キューを,そのキューをサポートしている DCPS プロセスを停止することによって停止してはなりません。 STOP /IDENTIFICATIONを使用して DCPS シンビオント・プロセスが停止すると,そのプロセスがサポートしているすべてのキューが停止します。
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